分配金は「受け取り」か「再投資」を選ぶ

投資信託の分配金が支払われた場合、受け取るか、受け取らずに再投資するかの選択が可能です。

「受け取り」を選ぶと、分配金が支払われるごとにそのまま受け取ります。

「再投資」の場合、支払われた配当金を受け取らずに同じ投資信託を追加購入します。

つみたて投資枠(つみたてNISA)には分配金が出ない投資信託も

先述のとおり、投資信託の分配金は必ず支払われるわけではありません。

新NISAのつみたて投資枠(現行のつみたてNISA)の投資信託には、分配金が出ていないものが多数あります。

つみたて投資枠の対象は、資産形成につながるように分配金の支払い頻度の少ない投資信託を金融庁が選定しているためと考えられます。

分配金を受け取る場合と再投資する場合の比較

分配金を受け取る場合と受け取らずに再投資する場合では、どちらが有利でしょうか。ここでは、それぞれの運用成果を比較します。

分配金を受け取る場合

最初に分配金を受け取る場合の、期間の経過ごとの運用成果の推移を見ていきましょう。

毎月2万円を3%の利回り(年率)で20年間積み立て、分配金を受け取る場合の運用成果は以下のとおりです。

なお、分配金は運用益全額で、年に1度の受け取りとします。

出所:筆者作成

分配金を受け取る場合、20年間の投資元本は480万円、受け取る分配金の累計は151万2000円、元本と分配金の合計は631万2000円となります。