1.2 現行NISAと新NISAの制度のポイント

現行NISAでは、「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。

一般NISA

  • 年間非課税枠:120万円
  • 非課税保有期間:5年間
  • 投資可能商品:上場株式、投資信託等

つみたてNISA

  • 年間非課税枠:40万円
  • 非課税保有期間:20年間
  • 投資可能商品:投資信託やETF

それぞれの併用はできず、どちらかを選択する方式でした。

一方、2024年から始まる新NISAは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」があります。

成長投資枠

  • 年間投資上限額:240万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

つみたて投資枠

  • 年間投資上限額:120万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

非課税保有限度額(総枠)は1800万円(うち成長投資枠1200万円)となり、枠の再利用が可能です。

新NISA制度では「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の併用が可能となるのも、大きなポイントでしょう。

年間投資上限額が増え、非課税保有限度額(総枠)が新設され、さらに恒久化されることもあり、より長期の積立投資がしやすくなります。

なお、現行の一般NISAとつみたてNISAは2023年末で買付終了となりますが、非課税口座内にある商品については、新しい制度の非課税限度額の外枠で現行の取扱いが継続されます。

2. 【新NISAのシミュレーショ】月3万円を30年間運用するといくらに増える?

例えば月3万円を貯金する場合、30年後には1080万円になります。安定志向の方は「これで十分」と考えるでしょうか。それとも、インフレのリスクから「これでは不安」と感じるでしょうか。

新NISAで積み立てた場合と比較することで、イメージがつかみやすくなるかもしれません。

もし「月3万円」を「年率3%」で運用できた場合、30年間運用した場合のシミュレーション結果は次のとおりです。

出所:LIMO編集部作成