【新NISAスタート】に向けてよく聞かれること
2024年から始まる新NISAに向け、筆者も相談を受けることが増えています。その主な内容にお答えしていきます。
Q.つみたてNISAは解約した方が良いですか?
A.制度が変わるからといって解約する必要はありません。
運用の目標に達しているのであれば、解約するのもひとつかもしれません。
しかしそうでないのであれば、積立は長く続けることで時間分散ができるので、続けた方が良いでしょう。
Q.金融機関は変えたほうが良いですか?
A.今まで利用している金融機関に不満がなければ、そのまま続けて良いと思います。
例えば、今まで銀行でNISAを利用していたけど、個別株も利用したいのであれば、銀行から証券会社へ変更しないと個別株の取引が出来ません。
また、今まで利用していた金融機関で扱っている金融商品が少ないとか、ネット証券を利用していたが、店頭の方のコンサルティングを受けながら、運用したいということであれば、金融機関を変更しても良いでしょう。
金融機関を変更する際は、これまでNISAを利用していた金融機関で、「勘定廃止通知書」か「非課税口座廃止通知書」をもらい、新しくNISAを利用する金融機関に提出する必要があります。
来年から金融機関を変更する場合、新しく利用する金融機関によって、今年の締め切り時期が違うこともあります。
金融機関を変更する場合は、事前に金融機関にも確認しましょう。
Q.金融機関を変更する場合、今までNISAで利用していた残高はどうなりますか?
A.NISAは年ごとで管理されていますので、NISAを変更した場合でも、今まで利用していた残高は、そのまま運用を続けることができます。
例えば、2020年から2023年まではA銀行でつみたてNISAを利用し、2024年からB証券会社にNISAを変更したとします。
この場合でも、A銀行のつみたてNISAの残高は非課税期間が終了するか、途中で解約するまではA銀行のNISAで運用できます。
Q.2023年まで一般NISAで利用していた金融機関で来年以降も続けたい場合の手続きは?
A.金融機関の変更がなければ、特に手続きをする必要はありません。
そのまま2024年も同じ金融機関でNISAの利用ができます。
Q.非課税保有限度額がトータルで1800万円になるそうですが、全てを株だけで利用することができますか?
A.成長投資枠だけで1800万円の全てを利用することができず、1800万円の全ての枠を利用する場合、成長投資枠で最大1200万円、つみたて投資枠で600万円の枠を利用します。
つみたて投資枠だけを使う場合は、1800万円すべて利用することができます。