30歳代の半数以上は「結婚をしたくない」と回答
株式会社エニトグループの同調査で「一般論としての結婚に続いて、“あなた自身”が結婚したいか」を聞いたところ、婚活世代の55.9%が「結婚したい」、43.3%が「結婚はしたくない」と回答しました。
60%の人が「一般論として結婚したほうがよい」と回答していたのに対して、自分事として「結婚したい」と考える人は55.9%となっており、自分事ではやや結婚に否定的な人が増加しているのがわかります。
さらに年代別にみると、年齢が上がるにつれて結婚に対して否定的な意見が多くなり、30歳代では53.5%と半数以上の人が「結婚したくない」「あまり結婚したくない」と回答。
「結婚をしたくない」理由として、「ひとりが楽だから」が最も多く挙げられました。
現代の日本では、「おひとりさま」が快適に過ごせるサービスが充実しており、さまざまなライフスタイルを選択しやすくなったことも、結婚をしない選択が増加している要因なのかもしれません。
増える「おひとりさま」。おひとりさまのシニア世代も増加傾向に
前章では「結婚を選択せずにおひとりさまとして過ごす人」が、一昔前よりも増えてきていることがわかりました。
実際に厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書」によると、男女ともに未婚率が、どの年齢階層においても上昇しています。
昭和55年(1980年)と比較すると、令和2年(2020年)の未婚率はどの年代においても高くなっており、とくに40歳代や50歳代といった、老後を考え始める年齢の未婚率が上昇していることがわかります。
厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」の同調査では、2040年には50歳時の未婚割合は男性で29.5%、女性で18.7%になると予想されており、今後さらに老後をひとりで迎える人が増えてくることがうかがえます。
約3〜5人に1人が未婚のまま老後を迎える可能性がある現代では、おひとりさまとして過ごす老後対策も視野に入れておく必要があるのかもしれません。