3. 年金以外にも老後の蓄えを備えておこう
本記事では、厚生年金「月額30万円以上」の高額受給者の割合について解説していきました。
厚生年金「月額30万円以上」を受給している人は、0.13%と少ないながらも存在していますが、達成するための条件は「年収1284万円以上を40年間継続する」ことであり、達成のハードルは高いです。
年金額を大幅にアップさせることは現実的に難しいため、老後に使える資金を増やす方法として年金以外の選択肢も作っておくことが大切です。
たとえば、NISAといった国が主導している「税制優遇制度」を活用して資産運用をすることでお金に働いてもらいつつ、効率よく資産を増やすことができます。
また、iDeCoや個人年金保険といった「私的年金」も、公的年金とあわせて準備しておくことで、老後に受け取れる年金額を増やすことができるでしょう。
勤め先に「企業年金」があるかどうか、また退職金の有無なども重要です。あまり意識していなかったという方は、今後のマネープランのためにも一度確認しておきましょう。
4. 年金の現状からマネープランを考える
人生100年時代と言われるようになった現代では、老後の生活も長くなりつつあります。
安心した老後生活ができるように、今から備えておくことをおすすめします。
まずはねんきん定期便やねんきんネットなどを確認し、将来の受給額をつかむことから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「老齢年金ガイド 令和5年度版」
- 日本年金機構「老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額」
- 日本年金機構「令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和5年度版)」
太田 彩子