3. 新NISAでの積立投資を「月3万円・30年間」でシミュレーション
「NISAの何がいいの?」「普通の貯金ではだめなの?」と疑問の方のために、ここではシミュレーションをしてみたいと思います。
たとえば積立投資では、少額からの長期・積立・分散投資ができます。これは運用リスクを抑えるための鉄則ともいえます。
積立投資は毎月一定額を積み立てていく運用ですが、今回は「月3万円・年率3%」で運用できた場合について、30年間運用した場合をシミュレーションします。
3.1 積立投資「月3万円・年率3%・30年間」の運用成果
元本・運用収益:総額
- 開始:0円
- 2年目:72万円・2万1085円:74万1085円
- 4年目:144万円・8万7936円:152万7936円
- 6年目:216万円・20万3382円:236万3382円
- 8年目:288万円・37万422円:325万422円
- 10年目:360万円・59万2243円:419万2243円
- 12年目:432万円・87万2228円:519万2228円
- 14年目:504万円・121万3969円:625万3969円
- 16年目:576万円・162万1280円:738万1280円
- 18年目:648万円・209万8210円:857万8210円
- 20年目:720万円・264万9060円:984万9060円
- 22年目:792万円・327万8393円:1119万8393円
- 24年目:864万円・399万1058円:1263万1058円
- 26年目:936万円・479万2199円:1415万2199円
- 28年目:1008万円・568万7281円:1576万7281円
- 30年目:1080万円・668万2107円:1748万2107円
3.2 運用結果をグラフでも確認
20年間積み立てた場合、元本720万円に対して利益は264万9060円。総額は984万9060円になります。
さらに30年間積み立てると、元本1080万円に利益668万2107円で、総額は1748万2107円となりました。
預貯金であれば、元本の分しか確保できません。さらにインフレが進むと、価値が下がってしまうというリスクをはらみます。
多くの方が意識していませんが、預貯金の金利にも課税されることも忘れてはなりません。
しかし、NISA制度であれば税金がかからず運用益も受け取れることになります。
一方で、運用にはリスクがあることも事実です。結果的に何%で運用できたかは、後にならないとわかりません。
どちらにもメリットデメリットがあるため、振り分けることでリスクを補い合うのが理想ではないでしょうか。