お墓はいつまで使う?「墓じまい」について考える

少子化・核家族化が進むいま、お墓の引き継ぎ手は確実に少なくなっていますね。仮に夫婦ともにひとりっ子だった場合など、複数のお墓の墓守をするケースはこれから増えていくことが考えられるでしょう。

そんないま、「墓じまい」に関する話題を見聞きする機会が増えました。墓じまいとは、いまあるお墓を撤去し、故人の遺骨を他のお墓に移したり、永代供養墓地に改葬したりすることです。

ここで「墓じまい」に関するデータも見てみましょう。同じく全国石製品協同組合が2022年9月19日に公表した「アンケート結果を見ていきます。

コロナ禍におけるお墓参りの現状についてのアンケート調査概要

  • 調査対象:全国 お墓の購入を検討しようとしている人および既にお墓を持っている人・40才代以上・男女
  • 調査期間:2022年7月1日~7月31日
  • 調査方法:インターネット調査                
  • 有効サンプル数:830名

お墓はいつまで使う?「お墓の使用期限」

同調査では「お墓の購入予定がある人」と「既にお墓を持っている人」に、お墓の使用期限についてたずねています。その結果を見てみましょう。

【お墓の使用期限】お墓の購入予定がある人

  • 無期限(継承者がいるので代々使用する):51.1%
  • 七回忌まで:27.8%
  • 三十三回忌まで:6.7%
  • 十三回忌まで:7.8%
  • 十七回忌まで:4.4%
  • 二十三回忌まで:2.2%

【お墓の使用期限】既にお墓を持っている人

  • 無期限(継承者がいるので代々使用する):66.6%
  • 七回忌まで:9.3%
  • 三十三回忌まで:11.1%
  • 十三回忌まで:6.2%
  • 十七回忌まで:4.7%
  • 二十三回忌まで:1.4%

「お墓の使用期限」をたずねたところ、お墓の購入予定者がある人は、「無期限」が51.1%、次に「七回忌まで」が27.8%、続いて「三十三回忌まで」が6.7%という結果に。

一方、既にお墓を持っている人にお墓の使用期限を聞くと、「無期限」が66.6%、「七回忌まで」が9.3%、「三十三回忌まで」が11.1%という結果に。

プレスリリースによると、お墓の購入予定がある人のうち、「無期限でお墓を使用する」と回答した人からは、「お墓に期限があると思っていない」「子供や孫まで代々受け継いでいくもの」といったコメントが多く寄せられています。

一方「期限付き(七回忌や三十三回忌)」を選んだ人からは「継承者が不在だから」や「子供や孫に負担をかけたくない」といったお墓の維持管理に関する意見が多数を占めていました。