筆者は個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行っていますが、いつから年金が受け取れるのかという質問をたびたび受けます。
繰り上げや繰り下げもよくわからないという方も多くいらっしゃいます。
中でも、老後生活に関して不安という声が多く見受けられます。
今回は皆さんの老後生活に重要となる年金制度の「受取タイミング」について見ていきたいと思います。
その中でも、2023年度より開始した「特例的な繰り下げみなし増額制度」に触れていきたいと思います。
1. 老齢年金は原則65歳から受給開始
老齢年金には、厚生年金と国民年金(基礎年金)があります。
これらは原則として65歳からの受給開始となりますが、実はこの限りではありません。一定期間の中で本人が選択することができるのです。