投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす事項は、即時に公表される必要があります。

事前に大幅に業績悪化する場合などがこれに該当します。

今回は決算発表直前に情報を開示した、住友化学(4005)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数などすべて遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価はすべて終値となっています。

住友化学(4005)の直近決算(2024年3月期第1四半期決算)

住友化学(4005)は、2023年8月2日、2024年3月期第1四半期連結決算を発表しました。

なお、住友化学(4005)は、2023年11月1日に2024年3月期第2四半期連結決算を発表予定している。

4四半期連続の赤字となり、厳しい業績が続いています。

売上は、

  • 医薬品事業では「ラツーダ」の独占販売期間終了により▲51%、
  • 健康・農業関連事業では飼料添加物「メチオニン」の需要低迷により▲32.7%

などが影響して会社全体でも▲27.3%の減収となっています。

売上の減少がダイレクトに利益にも影響し、すべての利益が赤字となっています。