1. 国民年金と厚生年金の加入者はどう違う?

そもそも、厚生年金と国民年金の加入者はどのように違うのでしょうか。日本の年金制度では、必ず国民年金に加入することになっています。

ただし「2階建て」となっているため、一定の要件を満たす方は厚生年金にも上乗せして加入します。

厚生年金(2階部分)に加入できるのは、主に会社員、公務員など。また対象となる事業所に勤めるパート・アルバイトなども加入できます。

保険料は報酬比例制で、毎月の報酬により決定します。納めた保険料や加入期間によって将来の年金額が決まるため、実はピンキリです。

一方、国民年金は保険料が一律で、未納期間や免除期間があればその分が差し引かれる仕組みです。

そのため、個人差はそこまで大きくありません。

しくみがわかったところで、実際に支給されている年金額を見ていきます。

2. 厚生年金「70歳~89歳」の支給額は月平均でいくら?

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、まずは70歳代が受給する年金額を見ていきましょう。