65歳以上「悠々自適な老後」は可能？年金額・貯蓄額・生活費から考察就業率と平均給与も最新資料でチェック

では働くシニアは、どれくらいの給与を得ているのでしょうか。

2023年9月27日に発表された国税庁「民間給与実態統計調査」より、65歳～69歳の平均給与を見てみましょう。

現役世代の平均給与は458万円ですから、65～69歳の男性は十分な年収を稼いでいるようです。定年年齢の引き上げなどもありますので、60歳代はまだ現役世代といえるのかもしれません。

5. 老後対策は「備えあれば憂いなし」

今回はシニア世代の収入と支出を見ていきました。ただし、データはあくまでも現在の数値になります。

インフレ＝物価上昇という言葉は、ひと昔前までは馴染みがあまりない言葉だったかもしれませんが、最近は多くの方が肌で感じているのではないでしょうか。

今後も物価が上昇していくと、我々のセカンドライフも大きく変化する可能性はあります。

まずはご自身で出来ることから早めに取り組むことが大事です。そして、冒頭にも述べた「漠然とした不安」がご自身では解決できない場合は、専門家に相談するのもひとつの方法です。

ゆとりある老後生活のために、まずは少しずつ準備してみてはいかがでしょう。

渡邉珠紀