NISAやiDeCoといった単語は最近よく耳にされると思います。
特に来年から新NISA制度がスタートするとあり、検討する方が増えているように感じます。
筆者のお客様でも、毎日のように「老後が不安だから、今からNISAを活用して資産形成を行っていきたい」という方が多いです。
しかし流行りに乗るというのは、必ずしも良いこととは限りません。
良い点、悪い点や、今から運用をスタートしたらどのくらいの資産を作り上げることができるのか、このポイントを理解できているか、いないかでは運用成果が大きく変わってきてしまいます。
今日はそんな新NISA制度に関して、具体的に確認していきたいと思います。
1. 新しいNISAのポイントをおさらい
2014年に創設された「NISA(ニーサ)」は、利益が全額非課税となる制度です。運用によって発生した利益には通常約20%の税金が差し引かれますが、NISAの非課税枠を利用した場合には、全額非課税となります。
現行制度において、非課税保有期間は一般NISAで5年・つみたてNISAで20年、年間投資枠は一般NISAで120万円、つみたてNISAで40万円となっています。
そのため、老後を見据えて長期的な資産運用を目指すのであれば、やや物足りないという声もありました。そのため、iDeCoを検討したという方もいるのではないでしょうか。
しかし、2024年1月より新しいNISAとして生まれ変わることになりました。
新しいNISAの主なポイントは以下の通りです。
1.1 新しいNISAのポイント
- 非課税保有期間が無期限化
- 口座開設期間が恒久化
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能に
- 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円)
- 非課税保有限度額は、全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)
上記のとおり、長期的に資産運用を行える環境が整備されます。
積立投資による資産形成を検討している方は、新しいNISAが検討しやすいでしょう。