2. パート月収「11万円」なら社会保険に加入

事業所の規模によっては、年収が130万円に満たなければ、配偶者の会社の健康保険に加入することができます。

保険料の負担も必要ないため、月収を10万8000円以内に抑えているという方も多いでしょう。

今後、社会保険の適用要件がさらに緩和され、年収106万円を超えれば社会保険に加入しなければならない人が増えると予想されます。

出所:厚生労働省「配偶者の扶養の範囲内でお勤めのみなさま」

年収106万円の対象となる事業所に限らず、年収130万円を少しでも上回った場合、社会保険への加入が義務付けられます。

もし月収が11万円であれば、年収は132万円ですね。

ほんの少しのオーバーですが、この場合は社会保険に加入することになるでしょう。

2.1 月収11万円で10年加入した場合の厚生年金

もし月収11万円のパートを10年続けた場合、将来の厚生年金は年間8万2000円に。

老齢基礎年金は79万5000円(2023年度の水準)なので、ささやかな金額でが上乗せできます。

2.2 月収11万円の厚生年金保険料

ただし、社会保険に加入することで各種社会保険料が新たに発生します。

例を挙げると、月収11万円の人の厚生年金保険料は1万65円、さらに健康保険料が6501円(東京都協会けんぽ・40歳以上の場合)です。

毎月1万6566円が引かれると聞くと、結構な負担増に感じる人もいるでしょう。