貯蓄ゼロから貯蓄を増やす3つの対策

老後に向けて資産が足りず困っている40歳代・50歳代の世帯は少なくありません。ここからは、40歳代~50歳代がゼロから貯蓄を増やす3つの方法を紹介します。

家計の見直し

家計を見直して毎月の収支を黒字化させ、貯蓄が貯まる構造を作るのが第一です。

まず、家計状況を把握していない方は、家計簿アプリなども活用しながら月々の収支状況を把握しましょう。

そのうえで、無駄を減らして収支を改善させていきます。食費・雑費などの無駄遣いや使途不明金などがあれば、できるだけ減らすようにしてみましょう。

また、自動車などの大きな買い物や旅行などの一時要因が貯蓄を減らす主因になっている場合もあります。生活の質とバランスを取りながら、贅沢せずに済む部分は節約してください。

固定費の削減

家計を見直せば、いま固定費を何にいくら払っているかがわかります。たとえば、次のような固定費を減らせないか、あわせて検討してみましょう。

  • 保険
  • スマートフォンを中心とした通信料
  • 住宅ローン

保険は、そのときのライフスタイルに応じて最適な物に組み替える必要があります。

たとえば、子育てをしていた時期に加入した保険が、もしもの時に家族を支えるため過度に手厚い保障になっている方が少なからずいます。保険の保障内容を現時点に合った水準に見直して、保険料を抑える工夫をしましょう。

スマートフォンは、定期的に新プランや新サービスが出てきます。通信会社や契約変更により、月々の通信料を数千円単位で落とせる場合も少なくありません。

固定金利で住宅ローンを支払っている方は、借り換えにより月々の支払い額を抑制できる可能性があるでしょう。残りの返済期間が短いのであれば、思い切って金利が相対的に低い変動金利のローンに変えるのも一案です。

天引きで貯蓄する仕組みを活用

貯蓄を習慣づけるためには、強制的に貯蓄が貯まっていく仕組みを活用するのも有効です。

正社員などの場合、多くの企業に財形貯蓄制度があります。これは、給与から天引きする形で、各社の制度に基づいて資産形成してくれるシステムです。

また、普通預金から毎月定期預金に自動で積み立ててくれる定期預金サービスを行っている銀行もあります。

積立式の定期預金にしておけば、日々の生活の中でうっかり使ってしまうリスクを減らせるので、貯蓄を安定的に増やすうえで有効です。