「S WorkPシート」とは?のぞみ以外にも拡大
新幹線車内のビジネス環境がどのように変わるのか、以下の見出しで詳しくチェックしてみましょう。
仕事をしやすい座席「S WorkPシート」を導入
2023年10月20日(金)より、「S Work車両」内に「S WorkPシート」が導入されます。
「S WorkPシート」とは、一部の3人掛け席の中央(B席)にパーテーションパネルを設置し、A席とC席に座っている方が空間を広く使えるようにした座席のことです。
1人で1.5人分のスペースを使えるため、人目を気にしたり腕が当たらないよう注意したりすることなく、快適に仕事を進められます。
また、ノートパソコンやタブレットの入力がしやすくなるよう、テーブルも改良。テーブルを手元にスライドさせると天板が少し傾く造りで、手首・目・肩などへの負担の軽減が期待できます。
「S WorkPシート」の座席数は、1車両につき10席。料金は普通車指定席の値段に1200円加算されます。予約はエクスプレス予約もしくはスマートEXから行います。2024年春には、駅窓口や券売機でも予約できるようになる予定です。
「ひかり」と「こだま」にも「S Work車両」を拡大
今まで「S Work車両」を設けていたのは新幹線「のぞみ」だけでしたが、2023年10月20日(金)からは新幹線「ひかり」と「こだま」にも「S Work車両」が設置されます。
これにより、東京~熱海や名古屋~掛川といった「のぞみ」が停車しない駅間を移動する方も、ビジネス環境が整備された新幹線を利用できるようになりますよ。
もちろん、「ひかり」と「こだま」でも「S WorkPシート」を使うことが可能です。2023年10月18日(水)より予約受付が始まります。
すべてのN700編成に「ビジネスブース」を整備
「ビジネスブース」とは、7号車と8号車の間のデッキ部に設けられている個室ワーキングスペースのことです。2023年10月1日(日)から整備が進められており、2024年度中に完了する予定です。
個室であるため、周りの目を気にせず電話対応やWeb会議、打ち合わせなどができますよ。ブース内には、コンセント・USBポート・Wi-Fiも用意されています。
「ビジネスブース」のサービス概要と利用料金を、以下の表にまとめてみました。
「ビジネスブース」の利用対象者は、7号車を予約・利用している方のみです。通常は7号車の車内で仕事をし、必要な時に一時的に「ビジネスブース」を使うイメージですね。
使用中の人がいた場合は、座席のリーフレットからQRコードを読み取り、専用サイトで利用予約をしておきましょう。
また、東海道新幹線を運行しているすべての便に「ビジネスブース」が設けられているわけではない点も要注意。1日に数百本運行している新幹線のうち、「N700S」という車両にのみ「ビジネスブース」が搭載されています。
「ビジネスブース」を設けている車両は、JR東海公式サイトの「ビジネスブースのご案内」から調べられます。