秋バラとは10~11月にかけて返り咲きした四季咲きバラのこと。春に比べてしっとりした風合いで、控えめな咲き姿がナチュラルな印象です。
今回は秋バラの魅力や秋にも花を多く咲かせるコツを紹介します。
秋にカワイイ花を咲かせるバラのオススメ品種も参考価格とともに見ていきましょう。
1. 〈秋バラ〉は控えめでナチュラルな美しさが魅力
1.1 花がふっくらと小さめ
秋バラは春よりも花の大きさがやや小ぶりで、1本の枝から咲く花数も少なくなります。春はゴージャスなバラに圧倒されがちですが、秋は1輪の花をじっくり堪能できるという印象。
ゆっくり時間をかけて咲くので、カップ咲きはより深く花弁が重なり、ふっくらと丸みを帯びます。
1.2 花色が鮮やか
朝夕と日中の気温差が激しくなると紅葉が色鮮やかになるように、バラの花色も濃くなります。また秋の柔らかな光と相まって、春とはひと味違った色合いに。
赤は紫色を帯びて大人っぽくなったり、黄色はオレンジ色が強く出たりなど、色調が深みを増します。
1.3 香りが濃厚
気温が低めだと花の香りも濃厚に漂います。春は日が高く上る頃にはほのかに香る程度になりますが、秋は昼過ぎでもタップリとバラの芳香が楽しめます。
1.4 花持ちがよい
秋は春よりも涼しいので花がゆっくりと開き、いつまでも花の形が乱れません。花持ちもよくなり、長い期間美しい姿のままでバラを見続けられるのもうれしいところです。
2. 〈秋バラ〉の花数を多くするコツは?
2.1 暑さに強い品種を選ぶ
近年の夏の暑さはバラにとってはかなりのダメージ。強い日差しで葉焼けしたり、高温で水切れを起こしたりして、体力を消耗してしまうことも。できるだけ耐暑性の強いバラを選んで、無事に夏越しさせましょう。
2.2 葉を落とさないようにする
夏の間に黒点病などの病気にかかってしまうと、葉をどんどん落としてしまいます。葉を失ってしまった株は光合成で養分を作ることができなくなり、花を咲かせるだけのエネルギーが残っていません。
秋にできるだけ多くの葉を残すためには、病気に強い品種を選ぶことや、病害虫の被害を発見したら早急に対処することが大切です。
2.3 剪定で開花調節をする
秋バラの咲き具合は夏の剪定にも大きく左右されます。シュートを伸ばし放題にすると花を咲かせる養分が奪われるため、シュートは低めに切り詰めておきましょう。
剪定時期が早すぎると、まだ暑さが残る時期に咲きだしてしまいます。涼しくなる10月中旬以降に開花させるためには、9月上旬に剪定するのがオススメです。