8月は、家族が集まる機会が多く、将来の暮らしやお金について話すきっかけが増える時期です。

年金は老後の生活を支える大切な収入源ですが、受給額は加入していた制度や年齢等によって大きく異なります。特に、厚生年金と国民年金では、受給額に差があるのが現状です。

この記事では、60歳から90歳以上までの年齢ごとに厚生年金と国民年金の平均額をまとめ、世代ごとの傾向をみていきます。

この夏、将来の生活設計を見直すきっかけとして、年金の現状を確かめてみてはいかがでしょうか。

1. 【2025年度】年金額は「1.9%」の増額に

公的年金額は、物価や賃金を考慮して年度ごとに見直しがおこなわれており、2025年度は前年度より1.9%の引き上げとなっています。

年金額の例を見ると、厚生年金のモデル夫婦世帯(※1)は月額23万2784円、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。

夫婦ともに国民年金のみ(満額と仮定)を受給する世帯の場合、二人分の合算額は13万8616円となります。

※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額