毎年、今ごろの時期になると会社から「年末調整に向けた書類の準備のお知らせ」のアナウンスがあるのではないでしょうか。
年末調整とは、従業員などの給与を受け取っている人が年末に行う手続きで、1年間の収入に対して支払う所得税の過不足を精算する行為のことをいいます。
年に1回だけなので、忘れていることも多く、準備には手間取る方もいるかもしれません。
今回は、年末調整の書類を記入する際の確認事項、必要書類などを紹介します。
年末調整には4種類の申告書の記入が必要
通常、会社員や公務員など給与をもらっている人の所得税は、会社または官公庁が、給料や賞与から天引きして、個人に代わって納税しています。
しかし、この時点の所得税は、概算額にすぎません。
正しい税額は、その年の12月分の給料が支払われた後に再度計算しなおす必要があります。
その際、会社や官公庁は、すでに納めた概算の所得税と、正確な所得税を比較し、納め過ぎているようなら還付を行い、不足しているようなら追加徴収します。
このように、会社員や公務員などが1年間で納めるべき所得税を計算して精算する手続きを年末調整といいます。
年末調整を行うための必要書類として、個々の必要に応じて、以下の書類(4種類)に記入が必要です。