2025年のお盆期間は、最大で9連休となるところもあるようです。休みを利用し、親戚でゆっくり集まっているという家庭も多いでしょう。

食費やお土産、孫へのお小遣いなどで、普段より支出が高まるものです。貯蓄に回すお金が減ったり、あるいは一時的に貯蓄を取り崩すこともあるでしょう。

60歳代~70歳代世帯は「年金生活」に入っている世帯も多いため、年金でやりくりするのが難しいかもしれません。8月15日の年金支給日を心待ちにする人も少なくないですね。

本記事では、60歳代→70歳代世帯における年金額や貯蓄額を紹介します。

1. 60歳代の貯蓄額と年金額

60歳代といえば、まだ定年退職せず働いている人もいるでしょう。一方で退職金を得て年金生活に入っている人もいるため、貯蓄額は二極化されていると予想できます。

まずはJ-FREC 金融経済教育推進機構が公表する「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)を見ていきましょう。

貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

1.1 60歳代の二人以上世帯の貯蓄額

60歳代の貯蓄額をみると、平均は2033万円、中央値は650万円となりました。

  • 金融資産非保有:20.5%
  • 100万円未満:6.5%
  • 100~200万円未満: 5.3%
  • 200~300万円未満: 3.7%
  • 300~400万円未満:3.1%
  • 400~500万円未満:3.1%
  • 500~700万円未満:6.3%
  • 700~1000万円未満:5.3%
  • 1000~1500万円未満:8.9%
  • 1500~2000万円未満:5.8%
  • 2000~3000万円未満:8.0%
  • 3000万円以上:20.0%

「貯蓄3000万円以上」が20.0%、「貯蓄ゼロ」が20.5%でほぼ同率です。