70歳代以降「貯蓄3000万円超」の世帯は多い？厚生年金と国民年金の平均月額も 70歳代の貯蓄額100万円未満は約8％

厚生年金の平均月額は14万8293円でした。国民年金のみのケースと比べると、1年で約117万円、10年では約1170万円の差となります。

とはいえ、厚生年金があれば安心というわけでもありません。厚生年金の金額は、年金の加入期間と加入時の年収によって個人差が大きいからです。

まずはねんきん定期便などで、これまでの年金加入記録を確認しておくことをおすすめします。

3. 老後に向けてできることをコツコツと

ここまで70歳代世帯の貯蓄事情や年金について確認してきました。

70歳代の3000万円以上の世帯は全体の26％。意外に多いと感じた方がいるかもしれません。

しかし割合を比べると、貯蓄が多い世帯との格差も大きいこともデータから見て取れたかと思います。

貯蓄に大きな格差がある中で、さらに将来受け取れる年金にも格差がある現状にあります。

こうした事情を考えると、若いうちから老後に向けての準備はかなり重要になってきます。

貯蓄も大切ですが、貯蓄のみですと限界があります。そこで貯蓄と合わせて取り入れていきたいのが「資産運用」です。

資産運用は貯蓄と違いリスクは伴いますが、将来への準備として十分なリターンが期待できます。銀行の預金にただお金を置いておくだけでは、老後の備えに間に合わないこともあります。

今からできる準備を、自分に合った方法でまずは探してみることから始めてみてはいかがでしょうか。