2. 【厚生年金と国民年金】8月と10月で老齢年金の「手取り額」が変わる理由とは?
公的年金の支給日は偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の平日)です。
2カ月分をまとめて支給するため年6回の振込となります。
2023年度の年金支給日は以下のとおりです。
- 4月14日
- 6月15日
- 8月15日
- 10月13日
- 12月15日
- 2月15日
住民税や保険料などの徴収額は前年度の総所得額に基づき決定するのですが、この所得額が決定するのが6月頃になります。
そこから事務処理を経て、正しい天引き額が決定するのが9月前後となります。
こうした仕組みを受け、10月より正しい金額を天引きした年金が振り込まれるというわけです。
なお、4月・6月・8月の支給分については前年2月と同額の天引きが行われています。
本決定した天引き額から、4月・6月・8月に天引きした分を差し引き、残りの10月・12月・2月で等分して納めます。
前年度中に資産運用で大きな利益を得たり、不動産を売却したりして一時的に所得が多くなった人は翌年度の天引き額が大きくなりますので注意が必要です。
公的年金の支給額や実際の振込額は年金振込通知書で確認できます。10月から振込額が変わる方へはあらためて通知書が送付されますので必ずご確認ください。