配当金や株主優待を目的に株式投資を行っても、日々の株価の変動は気になるものです。長期投資であっても身銭を切って投資しているので、株価が気になるのは仕方ありません。

株価の変動は、企業業績のみならず日本そして世界経済全体の流れからも大きな影響を受けます。そして株価の変動は、株式のリターンに大きな影響を与えます。

よって配当や優待を目的に株式に投資した場合でも、「株価の値上がり・値下がり」は株式のリターンとしては欠かすことができない要因です。

今回は小松製作所(6301)について、配当金やと株価をあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。

1. 1. 小松製作所(6301)の配当金のリターンはいくらか

小松製作所の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の期末配当」と「2024年3月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。

出所:株式会社小松製作所「2024年3月期 第1四半期決算短信〔米国基準〕(連結)」

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年11月7日
  • 株式の取得価格: 3016円(取得日の終値)
  • 2023年3月期・期末配当:75円
  • 2024年3月期・中間配当:69円(予想)
  • 100株ベースの配当金のリターン:1万4400円

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。

2. 2. 小松製作所の株主優待のリターンはいくらか

小松製作所は決算期(2023年3月期)現在、300株以上を3年以上保有している株主に向けて、非売品のオリジナルミニチュアを感謝品として贈呈しています。

そのため、優待のリターンは0円とします。