【子育て世帯】平均所得は785万円

子どもがいる世帯では、実際にどのくらいの所得を得ているのでしょうか。引き続き、厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」を元に確認していきましょう。

出所:厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」

2021年において、子どもがいる世帯の平均所得は785万円でした。全世帯の平均所得が545万7000円なので、平均よりも高い所得を得ていることがわかります。

ただし、稼働所得だけで785万円の所得を得ているわけではありません。

稼働所得自体の平均額は721万7000円ですが、残りの63万円程は児童手当などの社会保険給付金や公的年金・恩給、仕送りなどが充てられています。

世帯年収600~700万円台の子育て世帯の貯蓄と負債

子どもがいる世帯の平均所得は785万円ということがわかりましたが、貯蓄や負債はどのような状況になっているのでしょうか。

子育て世帯の平均貯蓄は約1029万円

厚生労働省の同調査によると、子育て世帯のうち貯蓄がある世帯は85.5%を占めており、14.5%の世帯は貯蓄なしとなっています。

将来的に子どもにかかる費用や万が一のときに備えて、貯蓄を心がけている世帯が多いことがわかります。

さらに、貯蓄がある世帯における平均貯蓄額は、1029万2000円となっています。

1000万円前後の貯蓄があれば、急にまとまった出費が必要になったときや、万が一仕事を休養せざるを得ない状況になり生活費の補填が必要になっても、カバーできる可能性があります。

では、貯蓄額ごとの世帯割合を見ていきましょう。

「500万円以上700万円未満」の貯蓄がある世帯が最も多く12.5%を占めており、次いで「1000万円以上1500万円未満」の貯蓄がある世帯が10.7%と多くなっています。