これまでのNISAと新NISAの比較

出所:金融庁「新しいNISA」をもとに筆者作成

新NISAで大きく変わったところは、期間が無期限になったことと、年間の投資枠が拡大したことです。

これまで一般NISAとつみたてNISAは併用ができなかったところが、新NISAでは併用ができるようになったため、年間投資枠があわせて360万円と大幅に拡大しました。

さらに、生涯を通して1800万円まで非課税で投資・運用できる「生涯投資枠(非課税保有限度額)」が創設されました。

保有している商品の購入金額の合計が1800万円を超えない限り、何年でも非課税で投資や保有を続けられます。

また途中で購入した商品を売却して生涯投資枠に空きができれば、その枠は再利用できます。

NISAの始め方

まだ、NISA口座を開設していない人に向けて、新NISAをスムーズに始めるために現行NISAの開設から手順を追って解説していきます。

なお、すでにNISA口座を開設している人はその証券会社で新NISA口座が自動的に開設されるので新たに手続きをする必要はありません。

NISAの始め方1.NISA口座を開設する

まずは、NISAを始めるための証券会社を決めます。

NISAは1人につき1口座しか開設できません。

取引がしやすく、扱っている商品数が多いネット証券がおすすめです。

SBI証券、楽天証券、松井証券をはじめとしたネット証券は、取引がしやすく、扱っている商品数が多いので利用しやすいでしょう

(1)口座開設の手続きをする

証券会社の公式サイトからオンラインで手続きができます。

NISA口座を開設するには、まずはその証券会社の総合口座を開設する必要があります。

NISA口座と総合口座は同時に開設することができます。

申込みページからメールを登録した後、つみたてNISAか一般NISAどちらかを選び、氏名や住所などの必要事項を入力して申請します。

投資初心者はつみたてNISAがおすすめです。

その際、本人確認書類とマイナンバー確認書類を提出します。

スマホなどで撮影したものをアップロードすればその場で申請が完了します。

(2)金融機関と税務署の審査を受け口座開設完了

申請後、金融機関と税務署の審査が行われ、問題なければNISA口座開設完了となります。

申し込みから取引開始まで数週間かかります。

証券会社によっては、証券会社の書類審査が完了すると、NISA口座が仮開設されて取引が可能となります。

その後、税務署の審査が行われ、問題なければ本開設となります。

大手ネット証券の場合、仮開設によって1~2営業日で取引を開始できるところが多いです。