利回りごとの将来の資産額はいくらかシミュレーション

さきほどは年率3%での運用を前提にシミュレーションしましたが、運用利率が異なる場合は資産評価額にどれくらい影響するのでしょうか。

毎月3万円の投資を30年間続けた場合で、運用利回り毎に30年後の資産評価額をシミュレーションしてみましょう。

シミュレーション結果は以下のとおりです。

【図表3】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」を元に筆者作成

【利回り別】30年間毎月3万円の積立投資をした場合の資産評価額

運用利率  資産評価額

  • 年利1%  1259万円
  • 年利2%  1478万円
  • 年利3%  1748万円
  • 年利4%  2082万円
  • 年利5%  2497万円
  • 年利6%  3014万円

年利1%で運用した場合と年利6%で運用した場合とでの、資産評価額の差は約2.4倍です。運用利率は、経済状況などにくわえてどの銘柄に投資するかによって大きく異なります。

そのため、投資先の銘柄を選ぶ際は銘柄の特徴や過去の運用成績をよく確認しましょう。

また、手数料もチェックしたいポイントです。年間3%の利益を出しても手数料が年間1%かかれば、トータルの利益は年間2%になってしまいます。特に、投資信託は信託報酬という継続的に発生する手数料があるため、注意が必要です。

2023年中にNISA口座を開設しよう

新NISAは2024年から始まりますが、2023年もつみたてNISAや一般NISAの口座の開設は可能です。

つみたてNISAか一般NISAの口座を持っている人は、2024年になれば同じ金融機関に自動で新NISA口座が開設されます。そのため、時間がある際につみたてNISAか一般NISAの口座を開設しておくことがおすすめです。

2024年からスムーズに新NISAを始められることにくわえ、2023年も現行NISAの非課税枠を使って投資ができます。ぜひ、2023年中のつみたてNISAか一般NISAの口座開設を検討してみてください。

参考資料

苛原 寛