2023年も、残り2カ月と少しになりました。年末調整をはじめとした年末の業務を意識し始めた方もいるのではないでしょうか。
会社で働いていると、さまざまな人と関わる機会がありますよね。出身地や経歴が違う人が一カ所に集まると、ふとした瞬間にその人の意外な個性や魅力に気づくことも。
そこで今回は関西の方言に焦点を当て、関西人が意外と気づいていない「会社で聞き返されがちな関西弁」を10個紹介します。
1. 関西弁1. なおしといて
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関西弁の「なおす」は、共通語だと「片付ける」という意味があります。会社では、「このファイルなおしといて」という感じで使います。
しかしながら、関西以外の人が「なおす」と聞くと「なおす=修理する」と捉えられるため、「壊れていないですよ?」と聞き返されることも。
「なおす」は響きが同じでも、共通語とは意味が異なると言える関西弁です。
2. 関西弁2. さらのカッターシャツ
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「カッターシャツ」は、共通語で「ワイシャツ」を指す関西弁です。
特に東日本では「カッターシャツ」という言葉すら耳にする機会があまりないため、「カッターシャツってどんなシャツなんですか?」と質問されることもあります。
「カッターシャツ」の由来は、大阪に本社を置くスポーツ用品メーカーのミズノが、「カッターシャツ」という商品名で襟付きのシャツを販売するようになったからなのだとか。
「カッターシャツ」を「カッター」と省略することもあり、話がうまくかみ合わなかったことで方言だったと気付く人もいるようです。
3. 関西弁3. これほっといて!
関西弁の「ほる」「ほかす」には、共通語で「捨てる」という意味があります。会社では「ここの段ボールほっといて」のように使います。
しかし「ほっといて」が会社の人に「放っておいて」という意味で捉えられてしまい、数日経っても放置されていた経験がある人もいるようです。
関西でも「そのままにしておいて」という意味で「ほおっといて」ということもあるので、ニュアンスの違いが難しいですね。
4. 関西弁4. えらいわぁ
「えらいわぁ」と言われたら、褒められてると思いますよね。
共通語だと「偉い」「賢い」という意味がある「えらい」ですが、関西弁では「しんどい」「疲れた」という意味で使われることがあります。
一緒に外回りにいくと「あぁえら」と言われ、愚痴なのか褒められているのかわからない、という人もいました。
それ以外にも「とても」や「大変な」という意味で使われることもあり、汎用性の高い形容詞です。
外出先で「えらい強い風やな(とても強い風だな)」と言ったり、トラブルで納期に間に合うか分からないときに「えらいことになったな(大変なことになったな)」と言ったりしたとき、うまく意味が伝わらなかったという人もいます。
5. 関西弁5. これさらやねん
関西弁の「さら」という言葉は、食べ物を乗せる「皿」以外に「新品」という意味でも使われます。
会社のプリンターが壊れて「さら買わないかんな(新品を買わないといけないな)」と言ったところ、「皿?何に使うの?」と聞き返された人も。
ちなみに、人によっては「新品」のことを「さら」ではなく「さらぴん」と言うこともあります。
先程の例と合わせると、「これ、さらのカッターシャツやねん」が通じないケースもあるので要注意です。
6. 関西弁6. また一杯行きましょう
「また(再び)○○しましょう」という意味合いでよく使われるフレーズ「また~しましょう」。
多くの人は、一度食事に行ったり一緒に仕事をしたりと、以前関わりがあった人に対して使うのではないでしょうか。
しかし関西では今まで関わりがなくても、「機会があれば○○しましょう」というニュアンスで「また~しよ」と言うこともあります。
取引先で「機会があれば一杯どうでしょう」という意味で「また一杯行きましょう」と言ったところ、「以前飲みに行ったことがあったかな?」と少し気まずそうな表情をされた人もいるそうです。
7. 関西弁7. モータープール探しといて
関西弁の「モータープール」は、共通語だと「駐車場」という意味になります。第二次世界大戦後、日本国内に駐留した米軍が駐車場のことを「モータープール」と呼んでいたのが語源なのだとか。
昔は東京でも見られたのですが、東京では都市開発のため「モータープール」が取り壊されて多くが商業施設になりました。
一方関西(主に大阪)ではそのまま民間の駐車場として使われるケースが多かったため、「モータープール」という言葉が残ったと考えられています。
外回りで車を使うとき、「モータープール探しといて」が通じなかった人もいます。
8. 関西弁8. レイコー
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関西弁の「レイコー」とは、共通語でいう「アイスコーヒー」のこと。語源はもちろん「アイスコーヒー」で、『アイスコーヒー、冷たいコーヒー、冷コーヒー、レイコー』と少しずつ変化していったと考えられています。
地元の人は「レイコー」と伸ばさず、「レイコ」と言うこともあるのだとか。
ただし、近年は使う人が減りつつあり、特に若年層はあまり使わない関西弁になりました。
9. 関西弁9. ナイロン袋ある?
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共通語で言う「レジ袋」「ビニール袋」を指す関西弁の「ナイロン袋」。関西だけでなく、西日本や東海・北陸など広範囲で使われている言葉です。
ただし一部では伝わりにくい地域もあり、昼食をコンビニに買いに行ったとき「ナイロン袋有料になったんやなあ」と呟いたら「ナイロン袋ってレジ袋のことですか?」と言われた人も。
また、オフィスに出た虫を退治したのち、処理するために「ナイロン袋ある?」と聞いて通じなかった人もいました。
大人になってから初めて、広く使われている言葉ではないと気付いた関西人もいるようです。
10. 関西弁10. 自分何頼む?
会話の中で「自分」を一人称として使う人はいると思います。しかし関西弁では一人称に加え、二人称としても「自分」を使うことがあり、会話の流れで一人称なのか二人称なのかを判断しています。
会社の飲み会の時、関東出身の人に「自分何頼む(あなたは何を頼む)?」と尋ねたら、きょとんとした表情をされたエピソードがある関西人もいるそうですよ。
11. 無意識のうちに使っている地元の言葉は意外とあるかも!?
今回は、関西出身の人が職場で無意識のうちに使いやすい関西弁を10個紹介しました。
関西に限らず、地元を離れてしばらく経っても知らず識らずのうちに使っている地元の言葉は意外とありますよね。
文化庁が公表した「令和4年度「国語に関する世論調査」の結果の概要」によると、17.0%の人が「方言を大切にする」と答えています。
地域ごとの言葉や習慣の違いは、雑談のネタにしやすいものですよね。
年末地元に帰省したときは、職場の会話のなかで方言だと気づいた言葉をぜひ話のネタにしてみてください。
参考資料
太田 彩子