株式会社セブン&アイ・ホールディングス(東証プライム、3382、以下「同社」という)は、2023年10月11日、2024年2月期第2四半期連結決算(対象期間:2023年3月1日~2023年8月31日)を発表した。
上期として、営業利益および経常利益が過去最高益となった。
国内コンビニエンスストア事業と金融事業が好調であった。
なお、ストライキ騒動にまで発展した「株式会社そごう・西武」の(株式)譲渡についても触れており、改めて「事業の継続」および「雇用の継続」への最大限の考慮を条件として譲渡先の選定を行ったとしている。
セブン&アイ・ホールディングスの当第2四半期連結業績
売上高を示す営業収益は、前年同期比▲1.8%の5兆5470億1300万円と僅かに減収となった。
- 営業利益は、前年同期比+2.7%の2411億1500万円
- 経常利益は、前年同期比+3.2%の2268億6700万円
となり、上期として過去最高益となった。
国内コンビニエンスストア事業と金融事業が好調であったことと、コスト削減が成功したことによるものである。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比▲41.0%の802億2800万円と大幅減益であったが、これは株式会社そごう・西武の譲渡にかかる損失によるものである。
セブン&アイ・ホールディングスのセグメント
同社は、「国内コンビニエンスストア事業」「海外コンビニエンスストア事業」「スーパーストア事業」「金融関連事業」を報告セグメントとしている。
セブン&アイ・ホールディングスの「国内コンビニエンスストア事業」
国内コンビニエンスストア事業には、中心はコンビニ「セブンイレブン」であるものの、「セブンネットショッピング」「セブンミール」デリバリーサービス「7NOW」なども含まれる。
各地でのイベント等の再開による人流回復や好天に恵まれたことに加え、地域やメニュー等のテーマを設定し様々な商品を取り揃えるフェアの積極展開やアプリを活用した販促等の各種施策が奏功した。
「セブンイレブン」の既存店売上は前年同期を上回った。
以上より、国内コンビニエンスストア事業は、
- 営業収益:前年同期比+5.4%の4707億8600万円
- 営業利益:前年同期比+9.3%の1385億300万円
と増収増益となり好調な業績であった。