3. 「年金振込通知書」を確認することが大切

前章では、10月から老齢年金の手取り額が減ってしまう理由について解説してきましたが、ご自身の年金額が変わっているかどうかは「年金振込通知書」を見れば、確認できます。

年金振込通知書とは、口座振替で老齢年金を受け取っている受給者に対して毎年6月に日本年金機構から送付されるはがきです。

もし10月の本徴収から年金の振込額に変更があった場合、年金振込通知書が再度送られてくるため、届いていないか必ず確認をしましょう。

年金振込通知書の項目にある「控除後振込額」を確認すれば、年金支払額から「税金」「社会保険料」が天引きされた後の振込額が分かるため、6月分に届いた年金振込通知書と比較して確認することをおすすめします。

なお、「実際の振込額と年金振込通知書の記載額が異なっている」「振込額が変わったのに年金振込通知書が届いていない」という場合は、お近くの年金事務所へ速やかに連絡しましょう。

4. 10月から老齢年金の振込額が変わっているか確認しておこう

本記事では、10月に振り込まれる老齢年金の手取り額が変わる理由について詳しく解説していました。

10月から老齢年金の手取り額が減ってしまう理由として、下記2点が挙げられます。

  1. 前年の所得額が一昨年よりも増額したため
  2. 今年から老齢年金の受給を開始したため

どちらかに該当する場合は、年金の手取り額が10月以降減っている可能性があるため、年金額が減っていても慌てずに、年金振込通知書に記載されている「控除後振込額」と、「実際の振込額」の確認をしてみてください。

参考資料

和田 直子