2023年度も残すところ早3ヶ月。

今年のプロ野球公式戦はセントラル・リーグが阪神タイガース、パシフィック・リーグがオリックス・バファローズの優勝でそれぞれ幕を下ろしました。

年末に向けてラストスパートといった10月にはどのようなドラマが待ち受けているのでしょうか。

10月といえば、2ヶ月に一度の年金支給月。10月から年金の振込額が変わる方もいらっしゃいます。

今回はそんな年金の問題についてみていきましょう。

現在のシニアが受給する「厚生年金と国民年金」の受給額についても、男女や夫婦or単身世帯などで見ていきます。

1. 年金制度をおさらい

日本の公的年金は、1階部分の国民年金と、2階部分の厚生年金から成り立つ「2階建て」の構造です。

1.1 国民年金(基礎年金)

1階部分にあたるのが国民年金(基礎年金)です。原則、日本に住む20歳以上60歳未満の全員が加入します。

国民年金保険料は収入の有無や年収に関わらず全員一律で、年金保険料を納付した期間によって将来の受給額が決定します。

また、働き方や立場によって3つに分類されます。

  • 第1号被保険者:自営業、20歳以上の学生など
  • 第2号被保険者:会社員、公務員など
  • 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者

第2号被保険者は次で紹介する厚生年金にも加入しているため、国民年金保険料を単体で支払うことはありません。また、第3号被保険者は個人で保険料を支払う必要はありません。

1.2 厚生年金

2階部分の厚生年金は、会社員や公務員などが「国民年金(基礎年金)」に上乗せして加入する年金です。

将来受け取れる厚生年金額は、加入期間と自身の収入が影響します。

1.3 国民年金と厚生年金の違いまとめ

では、この国民年金と厚生年金はどれぐらい支給されているものなのでしょうか。

2023年度における「標準的な夫婦世帯」の受給額を確認していきましょう。