2. 厚生年金と国民年金「標準的な夫婦」はいくら?(2023年度ベース)
年金額は個人で違いがありますが、厚生労働省や日本年金機構は下記のようなモデルケースで年金額を公表しています。
2.1 標準的な夫婦は「ふたりで22万4482円」(67歳以下の例)
- 国民年金(老齢基礎年金の満額):6万6250円
- 厚生年金(会社員の夫と専業主婦のモデル夫婦):22万4482円※夫婦2人分の国民年金を含む
「夫婦2人分の老齢厚生年金を含む標準的な年金額」とは、平均的な収入をもつモデル夫婦が受け取る年金額のこと。
その詳細は「平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合の1人分の老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」です。
実際には働き方や年収は転職等で変わる可能性が高く、個人差が大きいので一つの目安でしかありません。
共働き世帯が増える現役世代の私たちが年金を受給する頃には、前述した「標準的な夫婦世帯」のモデルも違った形になっていることが考えられます。
ご自身の年金加入状況、および将来の受給見込額は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで把握しましょう。
3. 厚生年金と国民年金「ひとり分の年金月額」は?
次に、厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の国民年金と厚生年金の平均月額をみていきましょう。
3.1 【男女全体】国民年金・平均年金月額:5万6368円
3.2 国民年金の受給額分布
- 1万円未満:7万27人
- 1万円以上~2万円未満:28万4152人
- 2万円以上~3万円未満:90万3006人
- 3万円以上~4万円未満:274万9550人
- 4万円以上~5万円未満:463万6048人
- 5万円以上~6万円未満:791万730人
- 6万円以上~7万円未満:1500万3006人
- 7万円以上~:187万2466人
3.3 【男女別】国民年金・平均年金月額
男性の平均は5万9013円、女性の平均は5万4346円。
保険料が一律である国民年金では、男女で受給額に大きな差はないことがわかります。ボリュームゾーンは6~7万円未満です。
次に、会社員・公務員だった人などが受給する厚生年金について見ていきましょう。
国民年金と比べると、厚生年金は受給額に個人差があるのが特徴です。
※下記に記載する厚生年金の金額は、老齢基礎年金の金額も含まれます。
3.4 【男女全体】厚生年金・平均年金月額:14万3965円
3.5 厚生年金の受給額分布
- 1万円未満:9万9642人
- 1万円以上~2万円未満:2万1099人
- 2万円以上~3万円未満:5万6394人
- 3万円以上~4万円未満:10万364人
- 4万円以上~5万円未満:11万1076人
- 5万円以上~6万円未満:16万3877人
- 6万円以上~7万円未満:41万6310人
- 7万円以上~8万円未満:70万7600人
- 8万円以上~9万円未満:93万7890人
- 9万円以上~10万円未満:113万5527人
- 10万円以上~11万円未満:113万5983人
- 11万円以上~12万円未満:103万7483人
- 12万円以上~13万円未満:94万5237人
- 13万円以上~14万円未満:91万8753人
- 14万円以上~15万円未満:93万9100人
- 15万円以上~16万円未満:97万1605人
- 16万円以上~17万円未満:101万5909人
- 17万円以上~18万円未満:104万2396人
- 18万円以上~19万円未満:100万5506人
- 19万円以上~20万円未満:91万7100人
- 20万円以上~21万円未満:77万5394人
- 21万円以上~22万円未満:59万3908人
- 22万円以上~23万円未満:40万9231人
- 23万円以上~24万円未満:27万4250人
- 24万円以上~25万円未満:18万1775人
- 25万円以上~26万円未満:11万4222人
- 26万円以上~27万円未満:6万8976人
- 27万円以上~28万円未満:3万9784人
- 28万円以上~29万円未満:1万9866人
- 29万円以上~30万円未満:9372人
- 30万円以上~:1万4816人