3. 80歳代「厚生年金と国民年金」の平均受給月額とは
続いて同資料より、80歳代の年金額も1歳刻みで確認します。
3.1 【厚生年金】80歳代
- 80歳:15万4133円
- 81歳:15万6744円
- 82歳:15万8214円
- 83歳:15万9904円
- 84歳:16万349円
- 85歳:16万1095円
- 86歳:16万2007円
- 87歳:16万1989円
- 88歳:16万952円
- 89歳:16万1633円
※上記金額には国民年金部分を含む
3.2 【国民年金】80歳代
- 80歳:5万5483円
- 81歳:5万7204円
- 82歳:5万6981円
- 83歳:5万6815円
- 84歳:5万6828円
- 85歳:5万6404円
- 86歳:5万6258円
- 87歳:5万5994円
- 88歳:5万5560円
- 89歳:5万5043円
やはり厚生年金は年齢を追うごとに受給額が高まり、80歳~84歳の平均が15万7500円、85歳~89歳の平均が16万1541円です。
一方、国民年金では80歳~84歳の平均が5万6607円、85歳~89歳の平均が5万5921円でした。
4. 70歳代と80歳代で年金額が変わる理由
70歳代と80歳代で年金額が変わるのには、いろいろな要因が考えられます。
- 厚生年金(70歳~74歳):14万4357円
- 厚生年金(75歳~79歳):14万8293円
- 厚生年金(80歳~84歳):15万7500円
- 厚生年金(85歳~89歳):16万1541円
- 国民年金(70歳~74歳):5万7127円
- 国民年金(75歳~79歳):5万6100円
- 国民年金(80歳~84歳):5万6607円
- 国民年金(85歳~89歳):5万5921円
厚生年金においては、年代があがるほどに受給額平均も高くなる傾向にあります。年金の水準は減少傾向にあるため、今の若い世代が年金を受給する頃には、さらに低くなっている可能性もあります。
一方、国民年金はほぼ同じ水準です。年齢が若いほど若干高いといえますが、これはある年齢以上の方は年金の加入義務がなかったことも影響しています。
さまざまな救済措置はあるものの、満額の水準を受給できていないシニアも多いのでしょう。
ひとつ重要なのは、年代の差に加えて個人差も大きいということです。
特に厚生年金は現役時代の働き方で左右されるため、受給額の目安はねんきんネットやねんきん定期便などを使って定期的に確認しておきましょう。
5. 老後も視野に資産形成を考えよう
一歳刻みで年金額を確認し、「70歳代vs80歳代」でどちらが多いのか確認しました。
厚生年金は80歳代が高く、国民年金は70歳代の方が若干高いようです。
ただし、老後を過ごすのに十分な水準とは言い切れないでしょう。
年金を補うために、長く働くことも一つ選択肢かと思います。しかし、長く働くためには健康が何よりも大事です。
万が一働けなくなったときにも備え、資産形成も意識しましょう。資産運用にチャレンジしてみるのもひとつですね。
来年からの新NISA制度で年金を補うでも良し、iDeCoで補うでも良し、どちらにせよ早めの資産形成は今の世代には必要になってきます。
思い立ったが吉日、まずは一歩資産運用に歩み寄ってはいかがでしょうか。
参考資料
杉田 有毅