厚生労働省の「令和4年簡易生命表」によると、65歳時点の男性の平均余命は約20年、女性の場合はさらに長くなっています。

一方で、少子高齢化によって年金の給付水準は下がり続けることが予想され、年金生活の厳しさは増していくでしょう。

こうした状況の中では、何も対策をしないでいることは漠然とした不安を抱えたままでいることになります。

ここでは、もらえる年金はいくらなのか、生活費はどのくらいかかるのか、データをもとに、老後の必要資金を割り出しています。貯蓄目標を立てる際の参考にしてみてください。

1. 65歳時点の平均余命は男女別に何年か

65歳から老齢年金の支給が始まり、生存している限り年金を受け取ることができます。

65歳時点の平均余命は、厚生労働省の「令和4年簡易生命表の概況」によると、男性は19.44年、女性は24.30年となっています。

女性は男性よりも約5年長生きする傾向があるといえます。

年金額が120万円の人が65歳から20年間生きたと仮定すると、生涯で2400万円の年金を受け取れることになります。

この金額が十分かどうかは、老後の生活がいくらかかるかによります。