先日、日本バスケットボールチームがワールドカップへの出場を決めました。
なかなか暗いニュースが多い昨今ですが、日本が活躍するニュースを聞くと胸が躍りますね。
しかしそんな華やかな日本代表選手たちも、意外と自身の老後は気にされているようです。プロスポーツ選手たちは厚生年金に加入しておらず、老後は一般的なサラリーマンより年金額が少なくなってしまいます。
どんなに華やかな生活を送っている方でも、将来は心配なものです。
そして見逃せないポイントが、男女における年金額の差について。年収でも男女差はあると言われますが、実は年金額でも女性は低い傾向にあるのです。
女性の場合、月額15万円以上の年金を受け取るのが難しいとされています。
今回は将来に直結する、年金部分に関して一緒に見ていきたいと思います。
1. 年金には「国民年金・厚生年金」がある
年金受給額が気になる場合、まずは自分自身が「国民年金」「厚生年金」どちらに加入しているか確認しておきましょう。
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」で構成されており、「2階建て構造」などと言われています。
1.1 国民年金(1階部分)
- 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)
- 年金額:納付期間によって決定。2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)
1.2 厚生年金(2階部分)
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定
同じ年金制度ではありますが、年金保険料が一律の国民年金に対して、厚生年金の保険料は報酬によって算出されます。
上限はありますが、厚生年金に加入していれば「年収が高いほど納める年金保険料も高くなる」という仕組みです。
納めた保険料や加入期間により将来の老齢厚生年金額が決定するため、現役時代の年収が高く、加入期間が長いほど年金額は高くなります。
一方、厚生年金に加入していない方は国民年金のみとなるため、どれほど現役時代に稼いでいても年金額は少なくなります。
女性の場合、結婚や出産を経て扶養内におさまる方も多いです。これが年金にどのように影響を与えるのでしょうか。受給額について深掘りしていきましょう。