2017年12月5日、仙台に本社を置く生活用品メーカーのアイリスオーヤマは、米国内のインターネット通販の売上拡大に対応するため、米東海岸ペンシルベニア州における第4工場の新設決定を正式発表した。

着工は2018年2月、竣工時期は2019年4月の予定で、同社では初年度50億円、2021年度150億円の販売を見込んでいる。

アイリスグループは1990年代から米国に進出。ウィスコンシン州とテキサス州、アリゾナ州に生産と物流の拠点を持ち、主にプラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)の製造販売を行っている。

主力商品は、重さの割にサイズが大きい収納用品などが中心であるため、従来から物流効率の改善が課題になっていた。また、アマゾンなどのインターネット通販が急拡大している米国市場では、物流コスト上昇への対応も迫られていた。

今回、新たに建設される新拠点では、米国内初となる48,000パレットを収容できる自動倉庫を備える。加えて、新拠点を含め全米で4拠点体制となることで、同社の米国での物流が一段と効率化することが期待される。

なお、今回の新拠点は、アイリスグループの基幹工場である大連工場(中国)で生産している家電製品やLED照明、調理器具などを中心としたハウスウェア部門の物流センターの役割も担う予定である。

同社は、国内の家電売り場でも存在感を高めているが、今後はグローバル展開にも要注目である。

LIMO編集部