3. 65歳以上「リタイア夫婦世帯」家計の支出はいくらなのか
65歳以降で老後を迎えたとき、どれほどの支出になるのか想像がつかないという方もいるでしょう。
例えば「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」の調査データによると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支は下記の結果になりました。
- 実収入:23万6576円に
- 可処分所得:20万5911円
- 消費支出:22万4436円
- 収支:-1万8525円(赤字)
毎月の赤字は1万8525円となりました。とはいえ、やはり平均値は一部の大きな値に引っ張られている可能性があるため、あくまでも参考程度となります。
ここまで支出が高くなることはない、と感じた方もいるのではないでしょうか。
ただし、上記の調査では「住居費」が1万円台になっていることから、「我が家」にはてはめるともっと高くなる人がいるかもしれません。
平均値はあくまでも参考として、「我が家」の支出を考えてみましょう。
4. 65歳以上「リタイア」に向けた老後資金の考え方
65歳でリタイアを迎えるにあたり、考えておきたい老後資金について確認しました。
冒頭で「18年前」について触れましたが、今から18年前の2005年から今までお金を貯めていれば、月々1万円の積み立てでも200万円以上になっています。
過ぎた時間は早いものですが、これからの時間も同じようにやってくるのであれば、老後に備えて今から行動するということが大事だと気付かされるのではないでしょうか。
参考資料
足立 祐一
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)