2. 一度使った土はどうする?4つの方法

2.1 庭にまく

自宅に庭がある人は庭に土をまいて処分することもできます。農薬を使った土と使わなかった土を区別してまいておくとよいでしょう。

ただし、庭にまける量にも限界はあるので、いずれ他の処分方法を考える必要があります。

2.2 土を改良して再利用する

多少手間はかかりますが、土の改良をおこなって土を再利用するのもオススメです。

まずは土を消毒して土に潜んでいる菌や害虫を取り除きます。家庭で手軽にできるのは太陽熱消毒や熱湯消毒です。熱を利用して殺菌する方法なので、薬剤を使用するわけではありません。

太陽熱消毒は夏の強い日差しと高温を利用しておこないます。熱湯消毒は土に熱湯をかけて消毒する方法です。いずれも火傷に注意しておこないましょう。

消毒したあとの土は栄養分を補うことで再び使える土に改良できます。腐葉土や化成肥料などを配合するのが面倒な場合は、市販の土壌改良剤を使うと手間がかかりません。

養分を混ぜた土は3日~1週間ほど放置したら完成です。通常の土と同じように使用できます。

2.3 土をコンポストとして利用する

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バケツに使用済みの土を入れて、コンポストとしても使う人もいます。生ゴミが土中の微生物により分解され、栄養豊富な土に変化します。野菜や花を育てる土になり、繰り返し使うことができます。

微生物が分解できる以上の生ゴミを入れると、夏場は匂いの原因になることも。あくまでも適量を入れることがポイントです。時々かき混ぜて、空気を入れるとよいでしょう。

2.4 土を処分する

庭にまいたり、再利用しない場合、土は処分することになります。自治体や処分業者に依頼して処分してもらう方法、ホームセンターや園芸店に引き取ってもらう方法などがあります。

近年は土の回収をおこなっていない自治体が増えています。このような場合は処分業者に依頼するしか方法がありません。回収費用は自費になります。

一部のホームセンターで土の引き取りをおこなっていますが、引き取れる場合の条件が決められています。あらかじめホームページなどで調べておくとよいでしょう。