LIMOが2022年9月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2022年9月28日)
鉢やプランターで元気に咲いていた夏の花々も、そろそろ終わりの時期。枯れかけた植物は引き抜いておき、庭をキレイに整えましょう。
植物を処分したあとの土は再利用するのがオススメ。もちろん自治体の決まりにしたがって廃棄することもできます。
そこで今回は植物を育てたあとの土の再生方法や処分方法について紹介します。さっそくみていきましょう。
1. 使用済みの土はそのまま使わないで!その理由とは?
1.1 連作障害が起きやすい
植物は土から水分や養分を取り入れています。そのため、植物を育てたあとの土は本来含まれるべき養分が減ってしまっている状態です。
有機物も分解されているため、土の団粒構造が崩れてしまい、排水性や保水性が悪くなっていることもあります。このような土に再び植物を植えたとしても、うまく育てることは難しいでしょう。
特に同じ科の植物を続けて育てる場合、必要とする養分は同じにもかかわらず、土にはその養分は十分残っていません。土中の微生物のバランスも崩れてしまっているため生育不良になる可能性があり、これを連作障害といいます。
1.2 酸性の土になっている可能性がある
地表に降り注ぐ雨には、大気中の二酸化炭素が含まれているため酸性に傾きがちです。そのため、花壇や庭の土、雨に当たる鉢植えの土は、何もしないでいると酸性土壌になってしまいます。
多くの植物は中性、もしくは弱酸性の土を好みます。雨に長くさらされて、酸度調整をしていない土は酸度調整をおこなってから使用するとよいでしょう。
酸度調整は石灰を混ぜたりしておこないます。土壌酸度計を使って測ると安心です。
1.3 害虫や菌が潜んでいる可能性がある
植物を育てた土には害虫が潜んでいる可能性があります。
よく見かけるのはコガネムシの幼虫です。コガネムシの幼虫は植物の根を食べて育つため、このような土に植物を植えてしまうと植物が枯れる原因になります。
コガネムシの幼虫は鉢をひっくり返して、土をバラすと簡単に見つかります。