4. NISAを利用している年代
日本証券業協会が2023年6月末に発表したNISA口座開設・利用状況調査結果を見ると、「一般NISA」での購入額が多いのですが、20歳代〜50歳代では「つみたてNISA」での買付額も多くなっています。
特に20歳代では、「つみたてNISA」での購入額の方が多くなっています。
これは、インターネットで取引ができる証券会社、金融機関が増え、店頭にいかずとも簡単に取引ができるようになったのが影響していると考えられます。
取引を始めることで、ポイントを貯めることができたり、老後の不安があるが、簡単に取引や利用ができることもあるようです。
5. 年金生活でのNISAを考える
50歳代くらいまでであれば、老後のためにNISAで積立運用を考えてみるのも良いでしょう。
年金生活者の場合、みなさんそれぞれ支出が違うので大丈夫とは言えません。
しかし、年金月額15万円でNISAの積立をしても生活ができ、もしもの出費があった時でも対応できる資産があること、また、何のためにNISAをするのかという「目的」があれば、運用を検討してみても良いでしょう。
制度は良くなっていますが、年金受給者の方が無理に始めるものではありません。
金融機関で勧められたから、といった場合でもご家族の方に相談してみましょう。
目的もなく、「NISAの制度が変わって良いと聞いたから」ではなく、しっかりと後々のことも考えて選択をしても良いのではないでしょうか。
参考資料
香月 和政