つみたてNISAとは

まずは、現行のつみたてNISAの制度についておさらいしましょう。

つみたてNISAは最大年間40万円を投資でき、非課税期間は20年です。

また、投資商品は金融庁が厳選した投資信託が対象で、投資方法は積立投資となっています。

新NISAに向けて知っておくべきポイント1.口座は自動で開設される

つみたてNISAの概要をおさらいしたところで、さっそくつみたてNISAをやっている人が新NISA開始に伴い知っておくべきポイントを紹介します。

つみたてNISAをやっている人が知っておくべきポイント1つ目は、「自動で新NISAの口座が開設される」ことです。

つみたてNISAをやっている人は、2024年から同じ金融機関に自動で新NISAの口座が開設されます。そのため、新NISAの口座開設のために特別な手続きは必要ありません。

ただし、つみたてNISAの口座を開設している金融機関と別の金融機関で新NISA口座を開設したい人は、手続きが必要です。

2024年の新NISAから金融機関を変更したい人は、2023年に変更手続きをおこなってください。変更手続きは2023年10月1日からおこなえる予定です。

2024年に入ってから一度でも新NISA口座で取引をしてしまうと、2024年中は金融機関を変更できないため注意しましょう。

新NISAに向けて知っておくべきポイント2.積立設定は自動で引き継がれる

つみたてNISAをやっている人が知っておくべきポイント2つ目は、「積立設定が自動で引き継がれる」ことです。

つみたてNISAは毎月同額を積み立てますが、同じ金融機関で新NISA口座を開設する場合は、基本的に自動で積立設定が引き継がれます。新NISAのつみたて投資枠で投資が行われる仕組みです。

そのため、新NISA開始後もつみたてNISAと同じ金額で同じ銘柄に積立投資をおこなえます。

ただし、新NISAでは投資可能額が年間360万円(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)となるため、無理のない範囲で積立金額の増額を検討してみてもいいかもしれません。

新NISAに向けて知っておくべきポイント3.投資対象商品は変わらない

つみたてNISAをやっている人が知っておくべきポイント3つ目は、「投資対象商品は変わらない」ことです。

新NISAは、つみたてNISAと同様の商品を購入できます。つみたてNISAで購入していた商品が新NISAでは買えなくなるという心配は基本的に不要です。

一方で、新NISAの成長投資枠では投資信託以外にも個別株式やETF、REITなどのさまざまな商品を購入できます。

そのため、投資信託の積立投資に加えて、他の商品の購入を検討してみてもいいかもしれません。