NHKの連続テレビ小説「らんまん」第26週のサブタイトルは「スエコザサ」。
最終週を飾るスエコザサは東北地方の一部に自生し、牧野博士の妻の名前が付けられています。
今回はスエコザサの特徴や名前の由来を紹介します。またこれまで登場した6つの植物をピックアップしましたので、ドラマを振り返りながら見て行きましょう。
【NHK朝ドラ】『らんまん』第26週に登場する「スエコザサ」ってどんな植物?
スエコザサの特徴
スエコザサはイネ科アズマザサ属の多年草。宮城県と岩手県南部を自生地とする日本固有種で、平地や低山の林などに自生しています。
葉の長さは10センチほどで、葉の表裏には白い産毛が生えています。アズマザサとの違いは葉の片方が裏側に巻いていること。表面には縦方向にシワが入っています。
名前の由来
牧野博士は昭和2年に仙台市でこのササを発見しました。学名をSasaella ramosa var. suwekoana、和名を「スエコザサ」と名付け、新種として発表。
「スエコ(寿衛子)」はササを見つけた翌年の昭和3年に亡くなった妻の名前です。これまで支え続けてくれた妻への愛情と感謝の気持ちを込めて命名しました。
- 「家守りし妻の恵みやわが学び」
- 「世の中のあらん限りやスエコ笹」
これは博士が亡き妻を忍んで詠んだ句。墓碑には博士の句が刻まれています。