70歳代以降「貯蓄3000万円超」世帯の割合とは？厚生年金と国民年金の平均月額も見る【10月支給】年金の実態を探る

2. 70歳代「国民年金・厚生年金」の月額を1歳刻みで見る

ここまで、貯蓄についてながめてきました。

貯蓄の次は、老後の生活を支える収入源となる公的年金について、厚生労働省「令和３年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」から確認していきましょう。

国民年金の平均月額は5万6100円です。月収5万円台と考えると多くの方が現役時代より少ないと感じるでしょう。

厚生年金の平均月額は14万8293円でした。国民年金と比べると約3倍の数字ですね。月に約9万8000円の差ですから、1年で約117万円、10年では1170万円の開きとなります。

ただ「厚生年金であれば安心か」というと注意が必要です。厚生年金の金額は、年金の加入期間と加入時の年収によって個人差が大きく出ます。

14万円はあくまで平均値なので、自分の年金額を把握しておくといいでしょう。

厚生年金の加入者と国民年金の加入者では、準備するべき貯蓄額も変わってきます。