今年になって顕著になりつつ物価の高騰。
先日、毎年恒例のようになってきている新型iPhoneの発表がありましたが、去年よりまた値段が上がっていました。今では必須のアイテムとなったスマートフォンですが、ここまで価格が上がると家計にとっては大ダメージになるでしょう。
最近ではシニア世代でもスマートフォンの保有率が増えており、年金生活のシニア世代となると、やはり年金だけでは足りなくなってくるのではないでしょうか。そのためにも老後に向けた資産形成はとても大事なことだと思われます。
では今のシニア世代はどれくらいの貯蓄があるのでしょうか。
今後の老後資金の形成に役立てるためにも今のシニア世代のお金事情について見ていきましょう。
1. 70歳代以上世帯「貯蓄3000万円超」世帯の割合とは【総務省統計】
さっそく、70歳代以上世帯の貯蓄事情を覗いていきましょう。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」によると、70歳代以上の貯蓄の平均額は2411万円です。
1.1 70歳代以上の貯蓄現在高
ここからは、70歳代世帯「187万4554世帯」の貯蓄現在高について、金額ごとに世帯数をながめていきましょう。
70歳代以上の平均貯蓄額:2411万円
- 100万円未満:14万896世帯
- 100万円~:6万4999世帯
- 200万円~:6万426世帯
- 300万円~:6万9205世帯
- 400万円~:6万2104世帯
- 500万円~:7万670世帯
- 600万円~:5万2589世帯
- 700万円~:4万9056世帯
- 800万円~:6万433世帯
- 900万円~:4万6408世帯
- 1000万円~:10万9329世帯
- 1200万円~:8万5755世帯
- 1400万円~:6万9842世帯
- 1600万円~:8万2145世帯
- 1800万円~:5万9305世帯
- 2000万円~:15万265世帯
- 2500万円~:12万1065世帯
- 3000万円~:17万7308世帯
- 4000万円~:33万4754世帯
世帯数では「4000万円超」が最多で、ついで「3000万円超」の世帯となっています。3000万円以上で見ると全体の約27%で、4分の1以上を占めています。
「日本のシニアは裕福」と聞いたことがある人もいると思いますが、このデータを見ると確かにその通りに思えます。
ただ一方で「100万円未満」の世帯も14万世帯を超えています。100万円未満と3000万円以上の貯蓄額では、生活にも大きな差がありそうですね。