【体験談】ハウスメーカーで注文住宅を建てて「後悔した点」

反対に、「工務店の方が良かったかな」と思う点もあるそうです。順に見ていきましょう。

ハウスメーカーで後悔した点1:工務店の方が安い可能性があった

「友人同士でも建築費のことまでは話さないので、価格相場のことまではわかりませんが、やはり地域密着の工務店の方が安い可能性があったと思います」

ハウスメーカーの工事請負代金の総額には、モデルハウスの建設費や維持管理費、広告宣伝費、多数いる営業マンの人件費などがすべて含まれています。

またセミオーダー住宅の場合は、プラン外の変更を希望すると高額な追加変更工事代金がかかってしまうこともあります。

そのためハウスメーカーの方が、総額では割高になってしまう傾向があるといえます。

ハウスメーカーで後悔した点2:標準仕様が決まっていた

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「あらかじめ標準仕様が決まっているので、キッチンとユニットバスを別のメーカーの商品に変更したり、ユニットバスの棚やミラーを取り外したりすることができませんでした。

またインスタグラム等で紹介されている『掃除のしやすい家』を実現したかったのですが、できなくて後悔しました」

ハウスメーカーでは備品の量産体制が確立されており、それによって比較的品質の高い住宅設備機器や建材などを安価で供給しています。

したがって注文住宅といっても、使用する住宅設備機器や建材等に制約を受けることがあります。

ハウスメーカーor工務店「メリットとデメリット」を理解しておこう

ハウスメーカーが建てる注文住宅は、工業化と大量生産を行うことで価格を抑えているため、あらかじめより多くの人が好むであろうと思われる仕様を「標準仕様」に設定しています。

したがって、注文住宅とはいっても「標準仕様」から大きく外れてしまうと価格が高額になり、場合によっては対応できなくなってしまうことがあります。

また狭小地や旗竿地などの変形地、高低差が著しい敷地などでは工務店で対応できても、ハウスメーカーの場合には対応が困難で、メリットが発揮されなくなってしまうことが多いので注意が必要です。

参考資料

亀田 融