【おひとりさま向け】新NISAの選び方
新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能となります。
一般社団法人投資信託協会が公表している資料によると、成長投資枠で投資できる投資信託は2023年9月1日現在で1616本となっており、投資先は多種多様です。
ここからは、おひとりさまが新NISAを利用するときの金融商品の選び方について紹介していきましょう。
バランスファンドでリスクを低減
「大切な老後資金なので大きなリスクを取りたくない」という人は、バランスファンドが選択肢のひとつとなります。
バランスファンドとは、株式や債券、REITなど複数の金融商品を組み合わせて運用する投資信託です。
値動きの異なる金融商品を組み合わせて運用することでリスク分散ができるため、「安定的な運用をしたい」、「全て株式で投資するのは怖い」という人に向いています。
バランスファンドの中でも、「債券を多めに組み入れているもの」、「株式を多めに組み入れているもの」など運用意向に違いがありますので、複数のファンドを比較して検討してみましょう。
外国株式で利回りを狙う
老後まで十分な時間がある人は、外国株式を組み入れてリスクを取るのもひとつの方法です。
昨今の急激な円安進行を受けて、「資産が日本円だけなのは不安だ」と感じた人もいるかもしれません。
外国株は実質外貨建ての資産を保有していることにもなるため、保有通貨を分散したい人にも向いている投資先です。
また、リスクが大きくなりすぎることが不安な人は、先ほど紹介したバランスファンドと併せ持つことを検討してもよいでしょう。
配当株・優待株で新たな収入の支えを作る
新NISAの成長投資枠では、投資信託だけでなく個別の株式に投資することも可能です。
たとえば、収入が限られる老後に向けて、配当株や優待株で収入の支えを仕込んでおくのもひとつの選択肢です。
配当金が出るタイミングは企業によって異なるため、上手く複数の銘柄を組み合わせることで「年金が入らない奇数月に配当金が入る」という仕組みを作ることもできます。
ただし、成長投資枠で投資できるのは、生涯投資枠1800万円のうち最大1200万円までです。
ライフプランに合わせて新NISAを活用しよう
新NISAは多くの金融商品が投資対象となっており、老後資金を貯める目的でもさまざまな活用方法があります。
まずは、自分のライフプランをしっかりと立てたうえで、どのような金融商品に投資するか考えてみましょう。
参考資料
椿 慧理