年利1%の場合

年利1%で65歳まで運用する場合、1000万円を貯めるのに必要な積立金額は【下表】の通りです。

【65歳までに1000万円貯めるのに必要な積立金額】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」を参考に筆者作成

年利1%は保守的な運用の水準といえますが、それでも毎月2万〜5万円の積立金額で1000万円を貯められる結果となりました。

資産運用と聞くと「リスクを取って利益を狙う」というイメージが先行しがちですが、リスクの低い金融商品でコツコツと積み立てていく方法でも十分老後対策となります。

年利3%の場合

次に、年利3%で運用した場合の積立金額についてです。

【65歳までに1000万円貯めるのに必要な積立金額】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」を参考に筆者作成

年利3%で運用する場合、50歳から始めても約4万4000円の積立金額で1000万円を貯められる結果となりました。

NISA制度に対して、「若い人が利用するもの」というイメージがある人もいるかもしれませんが、40歳代・50歳代から利用を始めても遅くはありません。

年利5%の場合

最後に、年利5%で運用する場合に必要な積立金額です。

【65歳までに1000万円貯めるのに必要な積立金額】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」を参考に筆者作成

年利5%で運用ができれば、40歳から始めた場合でも毎月約1万7000円の積立金額で1000万円が貯められることが分かりました。

ただし、上記シミュレーションは“毎年”5%の利回りを得られた場合の結果です。

金融市場は常に変動しているため、市況によっては5%も利回りを得られないときもあるでしょう。

そのため、実際に積立金額を設定するときは、想定利回りを少し低めに見積もっておくと安心です。