3. 預貯金以外にも目を向けて老後への備えを
今回は、現在の70歳代のお金事情について眺めてきました。
貯蓄「4000万円超」の世帯が78万3392世帯で70代以上総世帯の約42%。
一定の資産を備えている世帯が多いということが分かりました。
退職金を受け取り、一定の貯蓄額を有しているという想像はあたっていたかもしれません。
しかし一方で、現在貯蓄高が100万円に満たない世帯は14万8896世帯で約8%という事実も見逃してはなりません。
70歳以上であっても貯蓄が心許ない世帯があるというのも事実です。
一般的に、退職金は同じ企業に長く勤めた場合に、まとまった金額が期待できます。
転職しながらキャリアアップを目指すことが主流となりつつある現代において、「退職金」をあてにしたマネープランには不安が残るかもしれません。
正しい情報を集め、老後に悠々自適な生活を送れるように早くから準備を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)第1章 高齢化の状況(第2節 1)」
山本 大樹