【10月は年金支給】おひとりさま「厚生年金と国民年金」の月額はいくら？老齢年金だけでは生活費をカバーできないのか。 2023年度の公的年金は最大2.2％引き上げ

2. おひとりさまシニアの「毎月の生活費」はいくら？

まずは老後に毎月どのくらい生活費がかかるのかを見ていきます。

総務省統計局が公表した「家計調査報告家計収支編 2022年（令和4年）平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯の月の支出は「15万5495円」です。

内訳を見てみましょう。

【支出】15万5495円

「おひとりさま」の老後の支出の内訳は上記のとおりです。

内訳を見ていくと、「わたしの場合は住居費がもっとかかる」、「交通・通信をもっと削れる」など感じる部分がでてくるでしょう。

生活費は住んでいる地域やライフスタイルによって個人差が大きいため、上記の内訳項目にご自身のケースをあてはめながら、老後の生活費を想定してみてください。

また、老後の生活費は、1度だけでなく定期的に行いましょう。近年の物価上昇で、家計収支が大きく乱れた世帯は少なくないと考えられます。

こうした物価上昇は、いまに限ったことではなく、今後も起こりうるものです。

物価が2％上がれば、老後の生活費も2％上げて想定しておく、というように、適宜見直していきましょう。

では次に、毎月の生活費に対して、老後の主な収入源となる公的年金はどれくらい受け取れるのかを見ていきます。

厚生労働省年金局が公表した「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、現在のシニアの厚生年金と国民年金のひと月あたりの受給額平均は以下のとおりです。

• 男性：月額5万9013円
• 女性：月額5万4346円
• 全体：月額5万6368円