証券口座を提供する金融機関は、差別化を目的に独自のサービスを展開しています。
そのため、複数の証券口座を利用することで、それぞれの特長や強みを活かした取引や情報収集が可能となるのです。
本記事では、SBI証券と松井証券の複数持ちについて、そのメリットを紹介していきます。
1. この記事を読んでわかること
- SBI証券とは
- 松井証券とは
- 「SBI証券×松井証券」複数持ちのメリット
2. SBI証券とは
SBI証券はグループ1000万口座の開設実績を誇る人気ネット証券です。
オリコン顧客満足度(2023)ではネット証券部門で第1位に選ばれています。
SBI証券は国内株手数料の安さと商品ラインナップに優れたオールラウンダーな証券会社であり、メイン口座としてもおすすめです。
国内株の取引手数料は現物、一般信用、制度信用それぞれ1日100万円まで無料となっています。また、25歳以下なら現物取引が完全無料な点も見逃せません。
さらに、2023年の9月からは国内株取引が現物・信用とも無料となる「ゼロ革命」がスタートします。
米国株の取扱数は5400銘柄以上で主要ネット証券最多(2023年8月4日現在)。そのほか、中国や韓国、インドネシアなど、外国株を幅広くカバーしている点も魅力的です。
投資信託も2654本を取り扱っており、つみたてNISAも205本をラインナップしています。
IPOの関与率は98.9%(2023年3月通期)。2022年実績では117社のIPO銘柄を取り扱っており、IPO投資に積極的な投資家にもおすすめです。
2.1 <SBI証券が向いている人>
- 国内株手数料の安さにこだわりたい人
- 外国株を幅広く取り扱いたい人
- IPO投資に積極的に取り組みたい人
3. 松井証券とは
松井証券は1918年創業の老舗証券会社です。
サポート体制に定評がある人気ネット証券であり、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する「2022年度問合せ窓口格付け(証券業界)」では、「問合せ窓口」と「webサポート」の両部門で12年連続の「三つ星」(最高評価)を獲得しています。
また、以下の2点も松井証券を利用する大きなメリットです。
- 25歳以下の国内株取引手数料が無料(現物・信用)
- 投資信託保有額の最大0.85%を還元(投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス)
「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」は、投資信託の運用コストである信託報酬を投資家に還元するサービスです。
信託報酬率が年率0.3%(税抜)を超える投資信託を運用した場合、投信保有額の最大0.85%がポイントや現金で還元されます。
たまるポイントは松井証券ポイントで、AmazonギフトカードやPayPayポイントに交換したり、投資信託の購入代金に充当できます。
4. SBI証券と松井証券の複数持ちのメリット
ここでSBI証券と松井証券の主なスペックや独自サービスを比較してみましょう。
SBI証券 | 松井証券 | |
国内株取引手数料(1日あたり) | 300万円まで0円(現物・一般信用・制度信用それぞれ100万円まで) | 100万円まで1100円 |
外国株取扱範囲 | 米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア | 米国 |
IPO取扱数(2022年実績) | 117銘柄 | 50銘柄 |
投資信託本数 | 2651本 | 1708本 |
つみたてNISA商品数 | 205本 | 197本 |
ポイント投資 |
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投信保有残高に応じたポイント還元(毎月) | 最大0.25%(Ponta、V、T、dポイント、JALマイルから選択) | 最大0.85% |
クレジットカード決済の還元率(投資信託の積立投資) | 0.5~5%(Vポイント)※三井住友カードの場合 | なし |
独自サービス |
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※2023年9月4日時点
国内株取引手数料や投資信託のラインナップではSBI証券に軍配があがるものの、松井証券も独自サービスでは負けていません。
なかでも「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」は投信保有額の最大0.85%が還元される太っ腹なサービスです。
SBI証券をメインで利用しつつ、信託報酬の還元率が高い投資信託は松井証券で運用するなどの使い方が考えられますね。
SBI証券、松井証券いずれも口座開設および維持にかかる手数料は無料です。
余力があれば、ぜひ両口座の複数持ちを試してみると良いでしょう。
参考資料
6. まとめ
- SBI証券は国内株手数料や各種商品ラインナップに優れたオールラウンダー証券
- 松井証券は「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」がお得
- SBIをメインで利用しつつ、「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」の還元率が高い投資信託は松井証券で運用するなどの活用法が考えられる
MeChoice編集部