40歳代からNISAを活用!老後資金は貯められる?
前章では、投資をする目的の多くが「老後の備え」であることが分かりましたが、果たしてNISAを活用することで、老後資金を貯めることは可能なのでしょうか。
一例として、40歳から「毎月5万円」を資産運用をしながら積み立て、老後を迎える60歳代までに老後資金2000万円を貯めようとした場合、年利が5%であれば達成することが可能です。
実際の運用では価格が大きく変動する可能性があるため、確実に運用益が期待できるわけではありませんが、過去の傾向をみると年利5%は期待できる可能性がある数値といえます。
また、仮に年利3%を想定した場合、月々の積立額を1万円多くしたり、積立期間を3〜4年延ばしたりすることで2000万円に到達しやすくなります。
このように、長期的な投資ができるようになった新NISAを活用すれば、柔軟に投資額の設定や積立期間を変更することができるため、新NISAを活用する際は事前に目標金額のシミュレーションをして、月々の積立額の設定ができると良いでしょう。
新NISAを活用して老後に備えよう
本記事では、「新NISAの概要」と実際のアンケート調査をもとにした「新NISAの魅力」について紹介していきました。
2024年から始まる新NISAは、現行のNISA制度よりも長期的な投資に向いている内容となっているため、老後資金の準備に活用しやすいです。
現在の日本の公的年金だけでは、老後生活をしていくには不十分になる可能性が高いため、新NISA等の活用も視野に入れて、今のうちからできる老後の準備を始めていけると良いですね。
参考資料
- 金融庁「NISAとは?」
- 金融庁「新しいNISA」
- ウェルスナビ株式会社「新NISAの魅力、1位は「非課税の期間が無期限に」」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
太田 彩子