つみたてNISA投資分を早期に売却する

「つみたてNISAの制度が今年で終わる」からといって、投資分を早期に売却するのはおすすめしません。

これはこれからつみたてNISAを始める人も、いままでつみたてNISAで投資してきた人も同様です。

つみたてNISAの新規投資は2023年で終了となりますが、当初のルールであった「投資した年から20年間非課税」の仕組みは続いています。

たとえば、今年のつみたてNISAで投資した投資信託の収益は、最長で20年後の2042年まで非課税となります。

基本的に長期投資を目的にするつみたてNISAですから、必要があったり「これから相場が下がる」と思ったりしない限りは、早期につみたてNISAで投資した投資信託を売却する必要はないでしょう。

ルールを正しく理解してつみたてNISAを有効活用しよう

つみたてNISAの投資枠を使うチャンスは今年のみとあります。

また、現行のつみたてNISAの非課税投資枠を使用したからといって、2024年以降の新NISAに影響を与えることもありません。

非課税枠を最大限活用したい場合には、投資資金に余裕があれば現行のつみたてNISAからはじめてもよいでしょう。

ただし今年のつみたてNISAにしても、来年以降のつみたて投資枠にしても、無理のない運用を心がけることが大切です。

現行のつみたてNISAと新NISAのルールを正しく理解して運用をおこないましょう。

参考資料

宮野 茉莉子